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  2. 対話を育てるアクションリサーチ : マイクロレクチャー

ヘルスプロモーションとは何か : その意味/理論的背景/概念と変遷/日本での受容過程

https://jrckicn.repo.nii.ac.jp/records/671
https://jrckicn.repo.nii.ac.jp/records/671
d3d17337-7a4c-4d37-a8d7-5910de55f647
名前 / ファイル ライセンス アクション
WB13.mp4 動画 (121.6 MB)
license.icon
WB13ヘルスプロモーションとは何か.pdf テキスト (301.7 kB)
license.icon
Item type その他 / Others(1)
公開日 2019-10-01
タイトル
タイトル ヘルスプロモーションとは何か : その意味/理論的背景/概念と変遷/日本での受容過程
タイトルのヨミ
その他のタイトル ヘルス プロモーション トワ ナニカ : ソノ イミ リロンテキ ハイケイ ガイネン ト ヘンセン ニホン デノ ジュヨウ カテイ
言語
言語 jpn
キーワード
主題Scheme Other
主題 オタワ憲章
キーワード
主題Scheme Other
主題 ヘルスプロモーション
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 Ottawa charter for health promotion
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 healtn promotion
資源タイプ
資源タイプ other
著者 守山, 正樹

× 守山, 正樹

en MORIYAMA, Masaki

ja 守山, 正樹

ja-Kana モリヤマ, マサキ


Search repository
内容記述
内容記述タイプ Other
内容記述 皆さんこんにちわ。今回はヘルスプロモーションとは何か、その意味を、マイクロレクチャー(オンライン講座)として、取り上げます。(オタワ憲章だけでなくアルマ・アタ宣言にもふれ、健康教育との違いにも言及します)

ヘルスプロモーションとはWHO(世界保健機関)が1986年のオタワ憲章において提唱した新しい健康観に基づく21世紀の健康戦略で、「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」と定義されます。ヘルスプロモーションを理解したいなら、まずオタワ憲章を用意すること。できれば英語で。ネットから直ぐにダウンロードできます。WHOの世界戦略の中で、ヘルスプロモーションを読み解くのなら、ついでに、プライマリ・ヘルス・ケアに関するアルマ・アタ宣言1978年も用意します。

ヘルスプロモーション・オタワ憲章の8年前、1978年、プライマリ・ヘルス・ケアのアルマ・アタ宣言では何が主張されたのでしょうか。ポイントは第7章。2節にpromotive, preventive, ..との表現が出て来ます。予防だけでなく、8年後に登場するヘルスプロモーションを予見する言葉です。さらに次の3節。プライマリ・ヘルス・ケアに最低限含まれるものとして、健康教育、予防法、食の供給、適切な栄養、安全な水、基本的衛生、母子の養護、家族計画、感染症の予防接種、風土病予防、普通の病気の治療そして基本的医薬品。健康の維持に必要な物と技術が網羅されています。

次に1986年のオタワ憲章。最初の方に出てくる「健康のための前提条件」をみると「平和、住居、教育、食物、収入、生態系、資源、社会的公正/公平」と書かれています。「平和、公正」といった基本中の基本に加え、プライマリ・ヘルス・ケアでの「物・技術」がヘルスプロモーションの前提となっています。

では、いよいよオタワ憲章の中心部分。太字で書かれた三つの基本戦略が目にとまります。Advocate、Enable、Mediate。日本語訳はなかなか難しく、当初から議論がありました。「唱導、能力の付与、調停」などと訳されています。全て「人への働きかけ」を示す言葉です。物や技術ではありません。では、これらの「人への働きかけ」から発して「ヘルスプロモーション」はどのような活動を行うのでしょうか。示されているのは以下5活動領域です;1)健康的公共政策の確立、2)支援的環境の創造、3)コミュニティ活動の強化、4)個人スキルの開発、5)保健医療サービスの見直し。

さてこれで、「物や技術」ではなく「人への働きかけ」を重視する「オタワ憲章/ヘルスプロモーション」の基本が確認できました。では、この「人への働きかけ」は、日本ではどのように受容されたのでしょうか。出発点はこの図です。島内憲夫氏が、当時、WHOヨーロッパ地域事務局のIlona Kickbusch氏とヘルスプロモーションを語ったとき、メモに描かれた図が元になったと理解しています。

この解説図は、ヘルスプロモーションを日本に普及させる上で、大きな役割を果たしました。グーグルで検索語を「ヘルスプロモーション」としてネットの画像検索をかけると、今でもこの図のバリエーションが数多く表れます。しかし図の表面的な説明に留まる場合が多いようです。最初の図でヘルスプロモーションの受容が促進されたにも関わらず、その後、日本でヘルスプロモーションの理解がさらに深まったか、というと、必ずしもそうとは言えない、と感じられます。初期の優れた解説図に依存するだけでなく、私たち一人一人がヘルスプロモーションの意味を探求する必要があるのではないでしょうか。

さらに探求を進める上で、この図に加えて、興味深い手がかりになるのは、島内氏がオタワ憲章から読み取っておられる「地球サイズの愛」や「女性性」などのメッセージです。「女性性」は佐甲隆氏なども指摘しておられます。

では、ここから独自の探求です。Googleでhealth promotionと入力し、画像モードで検索すると、最も多く出て来るのがこのマーク。周囲に大きな円、中にも円がありAdvocate、Enable、Mediateと書かれています。中の円からは翼の形が三方向に拡がり、言葉が見えます。オタワ憲章のシンボルマークです。

これ以外に英語モードの画像検索で出てくる特徴的な図として目にとまるのが、手をつないだヒトが輪をつくるイメージ。「ヒトが球を押して坂を登る」という方向性を指向するイメージではなく、「ヒトが水平につながる全方位的イメージ」が読み取れます。

さらに「愛・女性性」といったメッセージの考察を進めるため、情報を探したところ、二冊の本に行きつきました。一冊目はTheodore H. MacDonald氏による「Rethinking Health Promotion: A Global Approach」です。本の冒頭13頁目に、オタワ憲章に含まれる三つの思想性として「Feminismフェミニズム」「Environmentalism環境保全主義」「Anti-authoritarianism反権威主義」が挙げられています。

まず「フェミニズム」はどこにあるのでしょうか。直ぐに気づくのはオタワ憲章の後半、「未来に向けた動き」の中にある「Health is created and lived by people within the settings of their everyday life; where they learn, work, play and love.」の部分。私が最も好きなオタワ憲章の箇所です。この「Love」の所は島内氏や佐甲氏も注目しておられます。この部分だけでなく、改めて最初から読んでみると、女性の優しさを感じられる箇所が幾つも認められます。

また「women and men should be equal partners」のように、男女の役割が書かれている部分は、常にwomenが先に来ています。

次に「環境保全主義」。「支援的環境を創造」の項を中心に明示されています。

では「反権威主義」はどうでしょうか。オタワ憲章での「ヒトへの働きかけ」が基本的に「上から下」ではなく「水平」を指向していることを考えると、「反権威主義」はオタワ憲章の本質だといえるでしょう。基本戦略3番目、Mediateの項で、政府やNGOが同列に捉えられているのも興味深いです。

さて、次の本、Robin Bunton氏らの編集による「The Sociology of Health Promotion」第7章でMichael P.Kelly氏とBruce Charlton氏は、旧来のモダニズムに基づく公衆衛生活動に対して、オタワ憲章はポストモダニズムの考えを具現化した、と書いています。

さて1986年生まれのヘルスプロモーションのオタワ憲章は、今年でもう28年目に入りました。「オタワ憲章はもう古い、次に何が来るのだろうか」という議論も時々聞かれます。しかし、私たちが、オタワ憲章の中に含まれている多様な、革新的なメッセージの全てを読み解いているわけではありません。

また神馬征峰氏もご指摘のように、ヘルスプロモーションの発展プロセスには、ヘルスプロモーションが系統的に拡がるツリー型だけでなく、タケノコがあちこちで芽を出すような、リゾーム型の発展があることが、知られ始めました。

Pascale氏らが指摘するPositive Devianceのようなイノベーションも興味深い動きです。

わが国において、ヘルスプロモーションの哲学的にまだ未開拓の部分、特に「フェミニズム、反権威主義、ポストモダニズム」などの部分はリゾーム型のヘルスプロモーションやPositive Devienceなどと、とより関連が深いと考えられます。ヘルスプロモーションの未開拓の部分、あなたも共に開拓を始めてみませんか。

まずはWifyでもどうでしょうか。


訂正: 動画の最後に言葉「Positive Deviance」が二度出て来ますが、最初の「Deviance」の発音が間違っています。二番目に出てくる発音で、ご理解ください。

発展: ヘルスプロモーションとは異質のルーツを持つ「健康教育」の本来の意味については、以下の動画をご覧ください。 → 健康教育とは何か?

資料:
 ・Rhizomeとは(英語Wiki)
 ・リゾーム型の健康教育ヘルスプロモーションのための発想と道具


(守山正樹)
書誌情報 発行日 2016-08-22
権利
権利情報 ©2016 守山正樹
関連サイト
識別子タイプ URI
関連識別子 https://taiwa-act.blogspot.com/2014/02/wb13.html
関連名称 対話を育てるアクションリサーチ(守山正樹)
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 video/mp4
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 application/pdf
著者版フラグ
出版タイプ AM
見出し
大見出し 対話を育てるアクションリサーチ ; WB13
見出し
大見出し action research for narrative ; WB13
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Ver.1 2023-06-19 13:58:03.950209
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