ログイン
言語:

WEKO3

  • トップ
  • ランキング
To
lat lon distance
To

Field does not validate



インデックスリンク

インデックスツリー

メールアドレスを入力してください。

WEKO

One fine body…

WEKO

One fine body…

アイテム

  1. 教材
  2. 公衆衛生マイクロレクチャー

保健統計

https://jrckicn.repo.nii.ac.jp/records/652
https://jrckicn.repo.nii.ac.jp/records/652
9a966ea4-0518-4794-a96c-d8d08df53a5b
名前 / ファイル ライセンス アクション
PH02.mp4 動画 (241.6 MB)
license.icon
PH02 テキスト (280.7 kB)
license.icon
Item type 教材 / learning material(1)
公開日 2019-09-01
タイトル
タイトル 保健統計
タイトルのヨミ
その他のタイトル ホケン トウケイ
言語
言語 jpn
キーワード
主題Scheme Other
主題 健康指標
キーワード
主題Scheme Other
主題 有病率
キーワード
主題Scheme Other
主題 罹患率
キーワード
主題Scheme Other
主題 死亡率
キーワード
主題Scheme Other
主題 人口統計
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 health index
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 prevalence rate
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 incidence rate
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 mortality rate
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 population statistics
資源タイプ
資源タイプ learning object
作成者 守山, 正樹

× 守山, 正樹

en MORIYAMA, Masaki

ja 守山, 正樹

ja-Kana モリヤマ, マサキ



Search repository
内容記述
内容記述タイプ Other
内容記述 皆さんこんにちは。今回は「保健統計とは何か」をテーマに、「集団の健康の程度を知る考え方、保健統計」について、その意味・考え方・概要をお話しします。

 診察室に来た患者さんの健康を診るとき、臨床医はどのような物差し・指標を使うでしょうか。まずは顔色、体温、脈拍などでしょうか。
 一方、公衆衛生医の場合、対象は人々・集団です。集団の健康の程度を測る物差しを「健康指標」といいます。

 「健康指標」は、健康に関連した「出来事・事件」の多少により、集団の健康水準を測定します。出来事とは「人生の重要な出来事・事件」。医師が立ち会う「出来事・事件」といえば疾病罹患・受療・死亡・出生など。

 「健康指標」は「出来事・事件が起こる確率・比率」の計算で得られます。出来事・事件の「件数」を分子「人口」を分母とする割り算、が基本。じっさいの計算では「0.000??」とても小さな数値になることが多いため、千倍または10万倍し「人口千対、10万対」などと表します。

1.健康指標

以下、主な健康指標についてお話します。

・病気の新発生を表すのが「罹患率」:分子は「ある期間(1年間)の新発生患者数」分母は人口。人口10万対で表します。

・病気の存在量を表すのが「有病率」:分子は「ある時点の患者数(慢性疾患を持つ人の数)」分母は人口。人口千対で表わします。

・受療の指標が「受療率」:分子は「ある時点の外来と入院の患者数」分母は人口。人口10万対で表します。3年に1度の厚生労働省・患者調査によります。

・「粗死亡率」は死亡の指標: 分子は「ある集団の一年間の死亡数」、分母は人口、 人口千対で表します。

・「年齢調整死亡率」も死亡の指標: 集団に高齢者が多いと粗死亡率は大、年少者が多いと粗死亡率は小。年齢構成の影響を受けないよう、補正したのが年齢調整死亡率。1985年の日本の年齢構成を「基準人口」として計算。

・「乳児死亡率」は国際的な健康指標。乳児は抵抗力が弱く、乳児死亡は、集団の環境/社会/教育/医療を反映します。分子は「乳児死亡数:生後1年未満の死亡」分母は「出生数」。出生数1000対で表します。

・「死因別死亡率」:代表的死因(がん等)について計算。分子は「ある死因で1年間に死亡した人数」分母は「人口」。人口10万対で表します。

次は出生の健康指標、3種類あります。

・「粗出生率」:分子は「ある人口集団のその年の出生数」、分母は「人口」。人口千対で表します。

・「合計特殊出生率」:15~49歳の女性につき年齢階級別出生率を合計。女性一人が一生の間に産む「子ども数」の予測値。値2.1~2.2だと将来人口一定。

・「再生産率」:女性一人が一生の間に産む「女子数」の予測値。値が1.0だと将来人口は一定。多くの先進国は値が1未満、人口減少社会が予想されます。

分数以外の健康指標として、大切なのは平均余命です。

・「平均余命」とは、現在X歳の生存者が、その後平均して何年生きられるか、その期待値です。また「平均寿命」とは「0歳の人の平均余命」です。平均余命は、年齢別死亡率に、生命表の考えを当てはめ、計算します。
 生命表では、以下二つを仮定します:1)毎年10万人が出生、2)出生後は、観察対象の集団の年齢別死亡率に従って、生存者が死亡/減少を続ける。
 社会が近代化すると乳児死亡率が低下、乳児期を生き延びる人々が増え、平均寿命は延長。中高年者の死亡率が改善すればさらに平均寿命が延長。大正から太平洋戦争敗戦まで平均寿命は50年以下でした。今80歳を越えつつあります。

2.人口統計

1)人口

 人口とは、一定地域(ある地域、国、世界等)に居住する人数をいいます。

 臨床医は目前の患者さんの顔色、健康状態などの様子を気にかけます。

 一方、公衆衛生医は、目前の人口集団の様子を気にかけます。ある地域の人口集団は,出生,死亡,移動を通じて,その大きさや男女・年齢別構造が,また人口の経済的・社会的構造も、絶えず変化して行きます。

2)人口の既往歴、歴史

 臨床医は診察室で、一人の患者さんに出会います。
 一方、公衆衛生医が出会うのは人口集団。人々から構成され、人が死亡すると人口は減り、人が生まれると人口は増えます。

 全員が死亡すると人口集団・社会は消滅するはずですが、日本も世界も全体としては消えることなく存在・繁栄しています。人口集団はいつから存在し、歴史の荒波をどう生き延びてきたのでしょうか。
 大昔、現在のような都市は無く、人類は小集団として、小さな群れを作り、生き延びて来ました。人類史650万年の99%以上の期間、人口集団は狩猟採集漁労により、自然から食糧を得てきました。狩猟採集時代の末期、2万5千年前の世界人口は推定300万人。その後、農耕牧畜が始まり、新石器革命が起き、大集落を形成する中で人口が増え、西暦元年の世界人口は3億人(300万人の100倍)。2000年には61億人(2000倍)になりました。

 人口は出生と死亡の差で増減します。出生と死亡が同数で、人口の増減が無い状態が続くと、人口は一定化。これが「静止人口」

 出生と死亡のバランスには三状態(多産多死,多産少死,少産少死)があります。

「多産多死」:昔、農耕牧畜時代、多産(高出生率)で多死(高死亡率)が一般的でした。多産で(人口が)増えても、多死で減り、結果として人口は静止。

「多産少死」:その後、環境衛生改善や公衆衛生の進歩により、多産の一方で、少死の時代が到来しました。多産で人口が増加する一方、少死により、人口が減りにくくなり、結果として人口は急激に増加。

「少産小死」:社会が豊かになり、教育にお金かかるようになると、子ども数が減り、少産。一方、少死の状態は続きます。結果、人口増加はにぶり、人口は静止。多くの先進国人口はこの状態。
以上三状態の変化(多産多死→多産少死→少産少死)が「人口転換」です。グラフで可視化すると、こうなります。

3)人口統計の作られ方

 臨床医は、目前の一人の患者さんの様子を知るために、診察や検査を行います。

 では、公衆衛生医が人口集団の様子を知るためには、どうしたら良いでしょうか。人々・集団に対し、公衆衛生医が一人で調べられることは限界があります。そのようなときに役立つのが、国が行う「人口統計」です。

「人口静態統計」:国の人口を属性別に把握する統計が人口静態統計。属性とは、人々の年齢・性・世帯・住所・職業などのことです。全国民を対象に5年に一度国が行う人口静態調査「国勢調査」により、把握されます。

「人口動態統計」:国の人口の動き(増減)を把握する統計が人口動態統計。対象は1年間に発生した出生・死亡・婚姻・離婚などの件数。これらの出来事/事件は、起こると市区町村に届出が出されます。届出数から件数を把握します。

 自治体によっては、市役所や役場が、住民サービスとして、元になる届出表の書き方の例を公開しています。皆さんはこうした届出表を目にしたことがあるでしょうか。

 さて、こうして皆さんにお話している間にも、出生や死亡を始め様々な出来事・事件が起こっています。画面に示すのはEarth TodayというiPhone用のソフトです。人が一人生まれる度に緑の点が、一人亡くなる度に赤の点が、世界地図上にしばらく点灯し、消えていきます。

キーワード

保健統計、健康指標、出来事・事件、健康水準、確率・比率、人口千対、人口10万対

罹患率、新発生患者数、有病率、受療率、厚生労働省、患者調査、粗死亡率、年齢調整死亡率、年齢構成、基準人口、乳児死亡率、国際的健康指標、乳児死亡数、出生数、死因別死亡率、代表的死因、粗出生率、合計特殊出生率、将来人口、再生産率、人口減少社会、平均余命、期待値、平均寿命、生命表

人口統計、年齢別構造、社会的構造、人口集団、狩猟採集漁労、農耕牧畜、新石器革命、静止人口、多産多死、多産少死、少産少死、環境衛生改善、人口転換、人口静態統計、国勢調査、人口動態統計、住民サービス


(守山正樹)
出版年月日
日付 2016-08-19
日付タイプ Issued
権利
権利情報 ©2016 守山正樹
関連サイト
識別子タイプ URI
関連識別子 https://social-med.blogspot.com/2014/03/ph02.html
関連名称 公衆衛生マイクロレクチャー(守山正樹)
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 video/mp4
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 application/pdf
著者版フラグ
出版タイプ AM
見出し
大見出し 公衆衛生マイクロレクチャー ; PH02
見出し
大見出し Public health micro lectures ; PH02
戻る
0
views
See details
Views

Versions

Ver.1 2023-06-19 13:57:29.342773
Show All versions

Share

Mendeley Twitter Facebook Print Addthis

Cite as

エクスポート

OAI-PMH
  • OAI-PMH JPCOAR 2.0
  • OAI-PMH JPCOAR 1.0
  • OAI-PMH DublinCore
  • OAI-PMH DDI
Other Formats
  • JSON
  • BIBTEX

Confirm


Powered by WEKO3


Powered by WEKO3