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症例対照研究
https://jrckicn.repo.nii.ac.jp/records/632
https://jrckicn.repo.nii.ac.jp/records/632b6e7fcc6-77fa-4b6c-a43c-5692c54387bd
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 教材 / learning material(1) | |||||||||||||
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公開日 | 2019-09-01 | |||||||||||||
タイトル | ||||||||||||||
タイトル | 症例対照研究 | |||||||||||||
タイトル | ||||||||||||||
タイトル | case-control study | |||||||||||||
言語 | en | |||||||||||||
タイトルのヨミ | ||||||||||||||
その他のタイトル | ショウレイ タイショウ ケンキュウ | |||||||||||||
言語 | ||||||||||||||
言語 | jpn | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | 症例対照研究 | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | 過去の曝露情報 | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | マッチング | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | オッズ | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | オッズ比 | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
言語 | en | |||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | case-control study | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
言語 | en | |||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | exposure information | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
言語 | en | |||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | matching | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
言語 | en | |||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | odds | |||||||||||||
キーワード | ||||||||||||||
言語 | en | |||||||||||||
主題Scheme | Other | |||||||||||||
主題 | odds ratio | |||||||||||||
資源タイプ | ||||||||||||||
資源タイプ | learning object | |||||||||||||
作成者 |
守山, 正樹
× 守山, 正樹
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内容記述 | ||||||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||||||
内容記述 | 皆さんこんにちは。今回は症例対照研究についてお話しします。 1症例対照研究とは 症例対照研究は、研究対象とする疾病に罹患した患者集団(症例群)と、その疾病に罹患したことのない人の集団(対照群)を選び、疾病の仮説的原因への曝露(要因曝露)の有無を、過去の記録や記憶から明らかにし、その割合を比較し、病因を探す研究方法です。患者対照研究ともいいます。患者さんはなぜ病気になったのか、病気にならなかった人とどう違うのか、と考えて研究を進めます。 2A 症例対照研究の手順 1)疾病を決める まず原因究明を行なう疾病を決めます。診断基準を確認し、その疾病の症例(患者さん)の探し方を考えます。 2)症例を集める ・病院で: 特定の病院を受診するその疾患の患者を中心に、症例を集めることが比較的容易です。しかし特定の病院に限ると、患者の選択が偏るかもしれません。 ・地域で: ある地域や集団から発生した全症例を登録し、そこから無作為に症例を選らび、症例群とすることも考えられます。 3)対照を集める ・病院で: 症例を集めたのと同じ病院の入院患者や外来受診者から「その疾患にかかっていない人」を集めることが考えられます。 ・地域で: 症例を選んだのと同じ地域の健康な人々を、住民台帳・選挙人名簿・電話帳などで把握し、そこから無作為に選ぶことが考えられます。 ・人のつながりで: 症例の親族で健康な人、同じ町内の人、職場の同僚など、人のつながりを介して対照を集める場合もあります。 4)症例群と対照群のマッチング 症例と対照を比較できる形にするためには、両者をただ集めるのではなく、マッチングが必要です。 交絡要因など特定の要因への暴露状況が、症例群と対照群とで同じ(マッチする)になるように、対照群を選んでいく方法が、マッチングです。 中でも、マッチさせようとする要因(交絡要因)が同じになるように、症例と対照を対(ペア)として組み合わせて選ぶことをペアマッチングといいます。症例 1人に組み合わせる対照が、2人3人と多くなると、仮説検証の検出力が高くなります。一方、症例と対照を組み合わせるのではなく、マッチさせようとする要因の頻度や平均値が、症例群と対照群で等しくなる、を目指すのが非ペアマッチングです。 5)過去の暴露情報の収集 マッチングが終わり、症例群と対照群が設定されたら、次は情報収集です。両群について、様々な要因への曝露や背景の情報を、現在(研究開始)から過去にさかのぼって収集します。因果関係判定における「関連の時間性」を考慮し、曝露の情報は、発病以前のものを集めることが大切です。 要因曝露や背景の情報を得る際、直接に本人に会い、面接や質問紙を介して、情報を得ることは大切です。近親者から情報を得ることもあります。既存資料からも曝露や背景の情報を得ることは可能で、過去の検診記録・診療録・入退院記録が役立ちます。 6)四分表による整理 次は四分表による比較です。症例群と対照群につき、過去にさかのぼってデータを得たら、それを四分表で整理します。これで両群の要因曝露の値を比較する準備ができました。 症例群:疾病(+) 対照群:疾病(-) 要因曝露あり(+) a b 要因曝露なし(-) c d 合計 a+c b+d 2B 症例対照研究の演習 まだ若く、健康な状態にある学生の皆さんの場合も、日常的で軽微な健康課題に着目し、それを“疾病罹患”として、症例対照研究の視点で考えることは大切です。 1)疾病を決める 花粉症、近視、虫歯、腰痛、扁平足、外反母趾・・・・、皆さんにも心当たりがないでしょうか? たとえばこの講義室で「偏平足」を疾病として、症例対照研究を試みてみます。 2)症例群と対照群をマッチさせて選ぶ まず一人の「偏平足の人(症例)」を選び、その人が“女性で1年生”だったら、その症例に対応して「偏平足ではない人(対照)」を選ぶときも、“女性で1年生”を探すなど、仮説的原因以外の要因、特に「性、年齢、学年」などの交絡要因(因子)が両群で等しくなるように、マッチングを考慮して選んでいきます。 こうして症例群「扁平足(+)30名」、対照群「偏平足(-)30名」が設定されました。 3)過去の曝露情報の収集 症例群と対照群を設定したら、両群について、過去の要因曝露を調べます。症例対照研究の場合、コホート研究のような長期間の追跡は必要ありません。既に結果としての疾病罹患が生じているので、“過去に生じた曝露”が研究の中心です。 学生での「偏平足」の場合、それ以前、幼少期での要因曝露につき、可能性があるものを質問することになります。電車バス通学、小さな靴、過体重、体育嫌い、ペタペタ歩き・・・ 過去の要因曝露を調べる調査表を作成し、聴き取り調査を行います。 --背景の要因--- ①年齢 ・19歳以下 ・20歳以上 ②性別 ・女 ・男 ③生活 ・自宅 ・アパート --幼少期の要因曝露-- ④電車バス通学 ・なし ・あり ⑤小さな靴 ・なし ・あり ⑥過体重 ・なし ・あり ⑦体育嫌い ・なし ・あり ⑧ペタペタ歩き ・なし ・あり 4) 四分表による整理 調査票を用い、症例群と対照群につき、過去にさかのぼってデータを得たら、それを四分表で整理し、両群の要因曝露の値を比較していきます。 症例群:疾病(+) 対照群:疾病(-) 要因曝露あり(+) a b 要因曝露なし(-) c d 合計 a+c b+d 症例群:偏平足(+) 対照群:偏平足(-) ペタペタ歩き(+) 25 10 ペタペタ歩き(-) 5 20 合計 30 30 3 四分表によるオッズとオッズ比の計算 1)出発点としての4分表 四分表は横断研究のクロス集計でも紹介しました。症例対照研究では以下の4分表を活用します。 症例群:疾病(+) 対照群:疾病(-) 要因曝露Xあり(+) a b 要因曝露Xなし(-) c d 合計 a+c b+d 2)「要因曝露Xが起きる見込み」をオッズで表す 症例対照研究は、過去にさかのぼり「要因曝露xが起きる見込み」を、症例群と対照群との間で比較します。 比較するためには、まず各群での「要因曝露Xが起きる見込み」を数値化する必要があります。それがオッズです。 オッズは「ある事象が”起きる確率”と”起きない確率”の比」と計算されます。この定義にしたがい、ある事象を「要因曝露X」として、各群のオッズを計算すると、 症例群でのオッズ(要因曝露xが起きる見込み)=「a/(a+c) と c/(a+c) の比」=a/c、 対照群のオッズ(要因曝露xが起きる見込み)=「b/(b+d)と d/(b+d)の比」=b/d、 となります。 3)「要因曝露Xが起きる見込み」の相対的な差をオッズ比で表す 先ほどの計算により、各群につき「要因曝露Xが起きる見込み」が「オッズ」として数値化されました。しかし、症例対照研究で私たちが最終的に知りたいのは、各群での「オッズ」の数値そのものではなく、症例群のオッズが対照群のオッズに比較して、どの程度、相対的に高いか低いかです。 この比較ができる値がオッズ比(odds ratio; OR)です。「症例群のオッズ」を「対照群のオッズ」で割り算して求めます。 オッズ比=「症例群のオッズ」/「対照群のオッズ」 =(a/c) / (b/d) = ad/bc 4)オッズ比の意味 こうして得られたオッズ比(odds ratio; OR)は、相対危険(その近似値)と理解されます。途中の計算はやや複雑でしたが、最後に得られた式はad/bc と単純な形になりました。 オッズ比=1の場合: 症例群と対照群で「要因曝露Xの起きる見込み」に差がない。 オッズ比>1の場合: 症例群での「要因曝露Xの起きる見込み」は対照群よりも大きい。要因曝露Xは疾病のリスクを高めている。 オッズ比<1の場合: 症例群での「要因曝露Xの起きる見込み」は対照群よりも低い。要因曝露Xは疾病のリスクを低くしている。(要因曝露Xは疾病を予防する効果がある) (守山正樹) |
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出版年月日 | ||||||||||||||
日付 | 2016-11-04 | |||||||||||||
日付タイプ | Issued | |||||||||||||
権利 | ||||||||||||||
権利情報 | ©2016 守山正樹 | |||||||||||||
関連サイト | ||||||||||||||
識別子タイプ | URI | |||||||||||||
関連識別子 | https://epidemiology-a.blogspot.com/2016/11/case-control-study.html | |||||||||||||
関連名称 | 疫学マイクロレクチャー(守山正樹) | |||||||||||||
フォーマット | ||||||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||||||
内容記述 | video/mp4 | |||||||||||||
フォーマット | ||||||||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||||||||
内容記述 | application/pdf | |||||||||||||
著者版フラグ | ||||||||||||||
出版タイプ | AM | |||||||||||||
見出し | ||||||||||||||
大見出し | 疫学マイクロレクチャー ; epd09 | |||||||||||||
見出し | ||||||||||||||
大見出し | Epidemiology micro lectures ; epd09 |