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  1. 教材
  2. 対話を育てるアクションリサーチ : マイクロレクチャー

ネットもパソコンもなかった時代の質的研究、テキスト分析

https://jrckicn.repo.nii.ac.jp/records/677
https://jrckicn.repo.nii.ac.jp/records/677
04e79f4f-e7c0-4150-bc85-265703bcdba9
名前 / ファイル ライセンス アクション
WB06.mp4 動画 (144.4 MB)
license.icon
WB06ネットもパソコンもなかった時代の質的研究、テキスト分析.pdf テキスト (261.3 kB)
license.icon
Item type その他 / Others(1)
公開日 2019-10-01
タイトル
タイトル ネットもパソコンもなかった時代の質的研究、テキスト分析
タイトルのヨミ
その他のタイトル ネット モ パソコン モ ナカッタ ジダイ ノ シツテキ ケンキュウ テキスト ブンセキ
言語
言語 jpn
キーワード
主題Scheme Other
主題 質的研究
キーワード
主題Scheme Other
主題 テキスト分析
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 qualitative research
キーワード
言語 en
主題Scheme Other
主題 text analysis
資源タイプ
資源タイプ other
著者 守山, 正樹

× 守山, 正樹

en MORIYAMA, Masaki

ja 守山, 正樹

ja-Kana モリヤマ, マサキ


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内容記述
内容記述タイプ Other
内容記述 今回のマイクロレクチャー(オンライン講座)は、1972年、私が学生の時の質的研究、テキスト分析の話です。私が教養課程を終え、医学部に進学した翌年、公衆衛生学の時間に自由研究の課題が出され、教授の鈴木継美先生に相談に行きました。先生はご専門の中毒学に加え、心理学から人類学に至るまで、実に幅広い学識をお持ちでした。私の母が中学高校一貫の女子校の教員であった関係で「思春期発育をテーマにしたい」と言うと「それなら、まずこの本を読みなさい」と2冊の本を勧めてくれました。直ぐに本屋に走り、買い求めたのがBruner著「教育の過程」とPiaget著「思考の心理学」でした。

今までこのような本を読んだことがなく、戸惑いましたが、読んで本当に面白い!と思い、本を出発点に調査の設問を考えました。当時はパソコンもプリンターも無い時代、調査票の原紙はガリ版で作り、謄写版で1枚1枚印刷しました。ロウ引きの薄紙に鉄筆で線を刻み、謄写版用の原紙を作る作業は、私には難しく、帰省したとき、母に手伝ってもらいました。

調査は無事に終り1200枚の調査票が戻ってきました。次はどう分析すべきでしょうか。調査票前半の選択項目は、マークシートに書き写し旧式カード集計機で何日もかけてマーク数を読み取りました。一方、調査票後半の自由記述部分、最初は分析方法が分りません。

1972年当時と言えば、グレイザーとストラウスがGrounded theoryの本を米国で1967年に出版したばかり。日本では相前後して1967年に川喜田二郎先生がKJ法の研修をまとめた『発想法』を、1969年に梅棹忠夫先生が情報カードの活用を説いた『知的生産の技術』を、出版したばかりでした。Grouded theoryは知る由もありません。川喜田先生や梅棹先生についても、KJ法や京大式カードの名前しか知りませんでした。そこで独自に自由記述の分類を行うことにしました。

ここでの自由記述とは、「妊娠とはどういうことですか」などの設問に対し、生徒たちが自由に書いたものです。小さな回答欄に書かれた各人の記述は各項目3行以内、50文字に満たないくらいでした。そこで回答欄の記述を紙片に書き写し、四畳半の下宿の畳の上に並べて分類を試みました。作業を繰り返す中、少しずつ分類に必要なキーワードが頭に浮かび、整理が進みました。たとえば同じ「妊娠」の捉え方にも「感覚的な次元」と「知覚的な次元」のあることが見えてきました。

出来上がったレポートを提出すると、先生は投稿を勧めてくださり、こうして初めての論文「思春期の成長と性の認識の形成」が完成しました。

さて論文を書いた19年後、 1991から92年にかけ、私は文部科学省の在外研究員として、米国に行けることになりました。顔見知りの教育心理学者Delwyn Harnisch先生のお誘いでイリノイ大学を選びましたが、一体どのような所か、着くまで知りませんでした。

イリノイに行ってしばらくたった1991年11月「せっかくイリノイに来たんだから、ぜひこの人に会うべきだ」とのHarnisch先生の言葉に背中を押され、保健学部のCreswell(William H. Creswell Jr.)先生に会いに行きました。先生は「教育に関心があってイリノイに来たのなら、まずこの本を読むべきだね」とおっしゃり、本棚からこの本『The process of Education』を出してこられました。見て驚きました。鈴木先生が19年前に紹介してくださったあの本『教育の過程』の原著だったのです。さらにCreswell先生とお話する中で、この本が当時アメリカの自然科学教育改革を目指して行われたウッズホール会議の成果であること、イリノイ大学やCreswell先生も改革で大きな役割を果たしたこと、を知りました。さらに本の著者Brunerは認知心理学の開拓者であると共に、後年は「現実のナラティブな構築」などConstructivismへの貢献も大きい、と分りました。

さて、学生時代に手さぐりで行ったテキスト分析は、私にとって、どんな意味を持ったのでしょうか。当時もしネットやテキストマイニングの方法が完備していたら、数分の一の時間でデータ処理し、論文を書いて終わっていたかもしれません。しかしネットもパソコンもない時代、鉛筆を片手に、迷い、考え、手を動かすしかありませんでした。そして19年後の出会いが起きました。

感覚的とか知覚的とか、学生時代に悪戦苦闘して見出した言葉は、60歳を超えた今でも、私にとっての最大の関心事です。ゆっくりとマインドフルに考えることの大切さを感じています。

(守山正樹)
書誌情報 発行日 2014-01-22
権利
権利情報 ©2014 守山正樹
関連サイト
識別子タイプ URI
関連識別子 https://taiwa-act.blogspot.com/2014/01/wb06.html
関連名称 対話を育てるアクションリサーチ(守山正樹)
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 video/mp4
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 application/pdf
著者版フラグ
出版タイプ AM
見出し
大見出し 対話を育てるアクションリサーチ ; WB06
見出し
大見出し action research for narrative ; WB06
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Ver.1 2023-06-19 13:58:15.612190
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